日々是新 6

Mii

2011年05月25日 23:52

『日々是新』(ひびこれあらた)

新鮮な心をもちつづけるために・・・

窮屈はいけない
窮屈な場所に窮屈にすわっていると、血のめぐりも悪くなって脚もしびれる。身体が固くなって自由な動作がとれないのである。無作法は困るけれど、窮屈はなおいけない。やっぱり伸び伸びとした自由自在な姿が欲しいものである。
どんな場合でも、窮屈はいけない。身体を窮屈にするのもいけないが、心が窮屈になるのはなおいけない。心の働きが鈍くなって、よい知恵が出てこないのである。
ものには見方がいろいろあって、一つの見方がいつも必ずしもいちばん正しいとはかぎらない。時と場合に応じて自在に変えねばならぬ。心が窮屈ではこの自由自在を失う。だからいつまでも一つに執して、われとわが身をしばってしまう。身動きならない。そんなところに発展が生まれようはずはない。
万物は日に新たである。刻々と変わってゆく。きょうは、もはやきのうの姿ではない。だからわれわれも、きょうの新しいものの見方を生み出してゆかねばならない。
おたがいに窮屈を避け、伸び伸びとした心で、ものを見、考えてゆきたいものである。